2012.06.09 Saturday
大宮盆栽村めぐり
2012年6月9日 土曜日 プチさいたま主催 参加者28名
関東に入梅宣言された6月9日、私達は大宮駅構内の豆の木のモニュメントで集合し、昼食場所の「そごう」デパートの裏手にある「ゼフィーロ」というイタリアンレストランに向かいました。
レストランの前にはイタリアの港をイメージしたというコバルトブルーに輝くプールがありその上には本物のヨットが浮かんでいました。「まあ、ステキ!」という声も聞こえてきました。
グランドピアノの置かれた舞台のある会場の一角がカーテンで仕切られて私達の個室のようになっていました。プチさいたま代表の米田さんのご挨拶後、思い思いに歓談しながらニョッキのコース料理を頂きました。もちもちしたニョッキに大満足し、いよいよ一番のお目当ての大宮盆栽美術館にタクシーで向かいました。
盆栽美術館のロビーに入ると大きな皐月(さつき)の盆栽が迎えてくれました。翠扇(すいせん)という品種の皐月でひとつの木に白、淡いピンク 赤、紅白の混ざったものなどの花が咲いていました。どの花も自らの美しさを誇るかのように堂々としていました。
8日から盆栽作家の磯部繁男氏の協力による皐月盆栽展が開催されていて、もっとも美しい皐月盆栽に遭遇することが出来ました。盆栽の管理をしている木元さんからひとつひとつの作品を解説していただきました。花を観賞することも然ることながら、盆栽の見所は「幹」にあるということでした。腰をかがめて見上げるようにして幹から眺めるとそこには雄大な景色があり、ひとつの世界があるということで、皆早速腰をかがめて鑑賞し始めました。紅万重という作品には鹿と建物のミニチュアがしつらえてあり、紅のさつきが大木のように見えてきました。一本で太い幹のものも、株立ちにより林のように見えるもの、また根上がりと言って根が立ち上がって幹のようになったものもあります。盆器から卓まで鑑賞し始めますと作品の奥深さを感じ、先人たちが培った盆栽の芸術性の高さに驚嘆いたしました。もともと鉢植えのことを盆栽と言っていたそうで、次の展示室の浮世絵のなかの盆栽はまさしく鉢植えでした。たんなる鉢植えを大自然を表現する盆栽にまで発達させた日本人の感性を誇らしくも思いました。
雨でいっそう緑が映える庭に常設されている松やもみじなどの盆栽をながめて、盆栽美術館を後にし、徒歩にて「清香園」という盆栽園を訪問しました。傘をさしての見学でしたので、作品を傷つけないように気を遣いました。建物内では盆栽教室が開かれていて、熱心に作品作りをしていました。盆栽はおじいちゃんのものという印象がありましたが若い女性の生徒さんが目に付きました。
隣にある休憩場所の「四季の家」にいきますと、三原さんがおひとりおひとりのためにお茶をたててくださっていました。囲炉裏のある古民家を思わせる建物の中で外の雨音を聞きながら、上品なお菓子とお茶とでほっとしたひと時を楽しむことができました。
ここで解散ということになりましたが、時間のある方々は盆栽村の風情を楽しんで「漫画会館」にも立ち寄りました。
雨の一日でしたが、しっとりとした良い時間を過ごしました。
前島 記
写真館リンク→ 6/9大宮盆栽村めぐり
関東に入梅宣言された6月9日、私達は大宮駅構内の豆の木のモニュメントで集合し、昼食場所の「そごう」デパートの裏手にある「ゼフィーロ」というイタリアンレストランに向かいました。
レストランの前にはイタリアの港をイメージしたというコバルトブルーに輝くプールがありその上には本物のヨットが浮かんでいました。「まあ、ステキ!」という声も聞こえてきました。
グランドピアノの置かれた舞台のある会場の一角がカーテンで仕切られて私達の個室のようになっていました。プチさいたま代表の米田さんのご挨拶後、思い思いに歓談しながらニョッキのコース料理を頂きました。もちもちしたニョッキに大満足し、いよいよ一番のお目当ての大宮盆栽美術館にタクシーで向かいました。
盆栽美術館のロビーに入ると大きな皐月(さつき)の盆栽が迎えてくれました。翠扇(すいせん)という品種の皐月でひとつの木に白、淡いピンク 赤、紅白の混ざったものなどの花が咲いていました。どの花も自らの美しさを誇るかのように堂々としていました。
8日から盆栽作家の磯部繁男氏の協力による皐月盆栽展が開催されていて、もっとも美しい皐月盆栽に遭遇することが出来ました。盆栽の管理をしている木元さんからひとつひとつの作品を解説していただきました。花を観賞することも然ることながら、盆栽の見所は「幹」にあるということでした。腰をかがめて見上げるようにして幹から眺めるとそこには雄大な景色があり、ひとつの世界があるということで、皆早速腰をかがめて鑑賞し始めました。紅万重という作品には鹿と建物のミニチュアがしつらえてあり、紅のさつきが大木のように見えてきました。一本で太い幹のものも、株立ちにより林のように見えるもの、また根上がりと言って根が立ち上がって幹のようになったものもあります。盆器から卓まで鑑賞し始めますと作品の奥深さを感じ、先人たちが培った盆栽の芸術性の高さに驚嘆いたしました。もともと鉢植えのことを盆栽と言っていたそうで、次の展示室の浮世絵のなかの盆栽はまさしく鉢植えでした。たんなる鉢植えを大自然を表現する盆栽にまで発達させた日本人の感性を誇らしくも思いました。
雨でいっそう緑が映える庭に常設されている松やもみじなどの盆栽をながめて、盆栽美術館を後にし、徒歩にて「清香園」という盆栽園を訪問しました。傘をさしての見学でしたので、作品を傷つけないように気を遣いました。建物内では盆栽教室が開かれていて、熱心に作品作りをしていました。盆栽はおじいちゃんのものという印象がありましたが若い女性の生徒さんが目に付きました。
隣にある休憩場所の「四季の家」にいきますと、三原さんがおひとりおひとりのためにお茶をたててくださっていました。囲炉裏のある古民家を思わせる建物の中で外の雨音を聞きながら、上品なお菓子とお茶とでほっとしたひと時を楽しむことができました。
ここで解散ということになりましたが、時間のある方々は盆栽村の風情を楽しんで「漫画会館」にも立ち寄りました。
雨の一日でしたが、しっとりとした良い時間を過ごしました。
前島 記
写真館リンク→ 6/9大宮盆栽村めぐり