SSイベント報告+役員会より

東京女子大学同窓会 埼玉支部の活動のあれこれと役員会からの報告をお伝えします。
第15回「埼玉支部の集い」
 平成24年5月19日(土)13:00〜16:30

教育会館2階

 

晴天の中、72名の参加のもと、盛大に「埼玉支部の集い」が開催されました。

 

 

第1部     総会(13:00〜13:50)

原さんの司会進行、駒田さんの名指揮で校歌斉唱に引き続き、議事の審議が行われました。

校歌斉唱 


◆ 支部長挨拶

 昨年は、東日本大震災があり、大変な年であった。総会時の募金が7万6千円あり、被災学生奨学金として、大学に寄付いたしました。また年度末には、埼玉支部として3万円寄付をいたしました。まだまだ息の長い支援が必要と思い、今年度も募金箱を設置しておりますのでご協力お願いします。

 

◆ 議事

 第1号議案

  2011年度活動報告・2012年度活動計画(案)

 第2号議案

  2011年度収支報告・2012年度予算(案)・監査報告

 第3号議案

  会則改正(案)

 

 第2号議案のミニ支部会への助成金について、算出根拠等の質問から、ミニ支部会の発足の経緯等について質問が出された。歴代の元支部長により、ミニ支部発足の経緯、全埼玉県をまだカバーできてはいないが、できれば全域で活動されるようになることが望ましいこと等のお話をいただくことができ、新しい会員は埼玉支部の歴史を知ることができた。


 第3号議案では第8条の役員の任期の改正と第6章の改正を提出された。活動に参加してくる会員のほとんどが、役員経験者になり、今後のますますの発展のためには、経験者から再度役員に推薦、立候補してもらえるよう改正をするものである。また第6章は、すでに活動している編集委員会及びホームページ委員会を会則の中に明文化するものである。

 

全議案とも、賛成多数で可決された。

 

 

第2部 講演会「アメリカはおもしろい」

 講師 佐藤宏子先生

   (東京女子大学名誉教授 維持協力会会長)

    

佐藤先生の講演

 ご専門のアメリカ文学を通して、それを生みだした国の歴史や文化や社会現象の移り変わりを永年に亘り研究してこられた佐藤先生は、アメリカ社会が幾度も危機的状況に直面しながらも、世界の最も重要な国家の一つという立場を維持し続けている理由を考察し今回のご講演のテーマとされました。


異質の物を内部に取り入れながらも、変わるものと変わらないもののバランスを巧みに操り、安定を取り戻してゆくという屋台骨の柔軟さ。これこそがアメリカという国のおもしろさであり、興味は尽きないと先生は話されました。


 先頃オバマ大統領が同性間の結婚を認めると言う声明を発表しましたが、先生が留学中の1950年代のアメリカでは白人と非白人との間の結婚は公認されていませんでした。1996年クリントン大統領は議会の圧力によって、結婚は男女間であるべきという案に署名をしました。その僅か16年後の今日、今回のオバマ大統領の声明をみると、個人の自由と権利を尊重する社会に変えるべきという意識の改革がみてとれます。


 一方、変わらない或いは変えてはいけないものの解釈の基礎として、先生は三つの例をハンドアウトにして示して下さいました。


 一例目はピューリッツアー賞受賞作家Anne Tyler の最新作 The Beginner’s Goodbye 主人公にとって未完の願望に終わっている「普通の幸福」の実現には、社会階層を超える「人間の絆」を育むことこそ大切だと、作者は彼の深層心理を通じて暗示する。


 二例目は日本では今年5月封切りの映画「ファミリー・ツリー」(原題は The Descendants  )。この映画に於いてもテーマは「家族の絆」の大切さです。


 そして三例目は先生が2010年に翻訳出版されたウィラ・キャザーの「マイ・アントニーア」。およそ百年前に書かれたこの小説には現今の疑似家族という形態に似た、主人公ジムにとっては血縁の無い、しかも異民族の家庭との深い関わりが描かれています。そしてこの小説の一番大きな柱として、アメリカ中西部の厳しい自然の中で11人の子供を産み、大家族と作物と家畜をはぐくみ育てあげることこそ自分の使命であり、自分は豊かな生命の泉だと自信をもって話すアントニーアの存在が光ります。


 家族の基礎は変えてはいけない。どんなに社会情勢が変わろうとも遺産相続や年金といった制度的な問題を含め、アメリカは社会に生じる諸問題を「家族の絆」という既存の枠の中に収めて解決しようとしている。ここで、オバマ声明と軌道が一つにまとまります。


おもしろいテーマでした。

それにしても51年前に私が女子大に入学した時と少しも変わらないもの、それは佐藤先生の明るい笑顔と優しい語り口でした。

 

 

第3部 茶話会

 溝尾さんのソフトな司会進行で、ケーキとコーヒーをいただきながら、講師の佐藤先生もご参加のもと、なごやかに第3部にうつりました。

 今年は先生の教え子が多数参加してくださり、県外からの参加者も例年より多く、遠くはUSAミシガン州の方の飛び入り参加もありました。うれしかったのは久しぶりの方や初参加の方が多かったことです。是非是非これからの行事にも参加してくださいませ!

茶話会 

(第1部・第3部 小河記  第2部 熊谷記)



写真館リンク→ 総会・講演会 茶話会

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