SSイベント報告+役員会より

東京女子大学同窓会 埼玉支部の活動のあれこれと役員会からの報告をお伝えします。
12/02/25 「ベトナム伝統音楽とお話の会」

 シンチャこんにちは

司会者のこの言葉から今日の集いは始まりました。        

「ベトナム伝統音楽とお話の会」

これは埼玉支部のMTさんと講演者が同窓、学生時代はバスケ部の仲間という縁から企画されたものです。 


講師紹介:MTさん

今回の企画をしたMTさん

                  


                  






講師:竹内みどりさん

講演者:竹内みどりさん












「ベトナム」という言葉で我々団塊の世代が頭に浮かぶのは、ベトナム戦争、べ平連でしょうか。さらにどうしても学内封鎖があった大学紛争を思い出さずにはいられません。        
講演者の竹内みどりさん(70年・文英)もその一人、当時の体験が、彼女のその後の生き方へとつながり、さらに95年にレ・リさん(『天と地の』の著者& 希望の村」創始者)と出逢い、思いが大きく広がりました。
2006年、それまでの公立中学校教師を辞め、ボランティア駐在員として1年間、ダナン市にある児童養護施設「希望の村」の支援に携わり、2009年には「
さくらフレンズカフェ」という日本とベトナムの文化、交流の場を開設し、今も日本とベトナムを往ったり来たり、大活躍なさっています。
 さて、第1部で、いきなり魅せられてしまいました。
民族楽器「ダンバウ」と「トルン」の二重奏、そして朗読とのコラボ、初めて耳にする演奏会です。
竹内さん演奏の1弦楽器ダンバウは、絹糸を張り、バウというひょうたんに似た竹を共鳴板にして弾きます。2音(ド、ソ)しかない音を糸で調整しながら、音程を作っていく、哀愁に満ちた不思議な音色でした。
一方、トルンは何本もの竹を葦で組んで作られたもの、西洋音階の2オクターブ半の音域を持っている大きな打楽器です。
それが留学生のランさんの巧みな演奏で、時には軽快な足音のリズム、時には寂しい音色を奏で、またある瞬間は空を突くような激しい響きを作りだしていました。
ベトナムの衣装を身につけたランちゃんがベトナムの楽器を奏でる、その光景はまさに絵になっていました。
トルン独奏では、ベトナムの曲から『竹を削る女』、『バルザン地方の人々の望み』の2曲を、3曲目は『すきやき』で有名な『上を向いて歩こう』を、これはランさんがご自分で楽譜に落とし、アレンジしたものを演奏、しばし、うっとりして聞き入ってしまいました
そして朗読は、朗読協会メンバーの北村敏子さん(ふぇみんベトナムプロジェクト代表)、抑揚をつけ、聴き取りやすい張りのあるお声で読まれました。作品は竹内さんご自身
がこの二つの楽器を題材に創作された美しい男女の物語です。音楽と朗読のマッチング、会場は感動の渦に包まれました。
ダンバウ演奏と朗読                                                                         ダンバウ    3人の演奏


       
                                                         

ランさんとトルン

                                                                                                                   素敵な音の余韻の中、第2部は、竹内さん、北村さんに、同じ活動をしている渡辺美里さん(73年文社)も加わって、「希望の村」での16年間の活動が報告されました。
生活が困難な子どもたちが一つ屋根の下で家族として住んでいる村で、里親とともに支援を続けてきていますが、そのご苦労は大変なもの。
一党独裁の社会主義国の不自由さ、ビザの問題、2代、3代に渡って悩まされている枯葉剤の後遺症などベトナム戦争の傷跡があり、そんな中で子供たちの夢の実現、自立に向けて日々、奮闘しています。
ベトナム人は日本人同様、とても誠実、勤勉な国民と聞いています。竹内さんたちもその温かい人柄、親切心にずいぶん助けられ、「さくらフレンズカフェ」では、日本料理や日本文化の紹介に力を入れ、運営にはベトナム人が関わっているそうです。
今回トルンを演奏したホー・ティ・ランさんも「希望の村」で育った一人、両親を早く亡くした彼女は日本語を学び、現在、上智大学の福祉学科に留学中、日本学生の間に入って日本語だけの授業について行くのが大変らしいですが、皆さんのサポートを受けながら、自力で頑張っています。まっすぐでかわいらしい!ベトナムの将来を担っていく若者です。
海外で支援活動に携わった人が、成田に降り立つと、現地の子たちの目の輝きが懐かしくなり、また戻りたくなると、よく言われます。
今回もスクリーンの中の子たちはみな、瞳が“キラリ
でも、講演をお聞きし、彼らだけではなく、竹内さんたちの瞳も“キラリ”輝いていました。
事業の困難、生活の不自由さにもかからわず、その様子を楽しそうに語られた講演者に、前向きでエネルギッシュなものを感じました。
春はそこまで来ていてちょっと足踏み状態、その中での今年最初の集い、会場いっぱいの40名を超える同窓生が集まって、有意義な会になりました。

なお、今回のため、Aさんが心を込めて素敵な募金箱を作ってくださいました。多くの方々から、入れていただいた寄付金をランさんにお渡ししたところ、“次に来日する友人とともに、使わせてもらいます!”という優しい感謝の言葉がありましたことを、ご報告させていただきます。
     
 
                     
    左から北村さん、渡辺さん、ランちゃん                ベトナム刺繍左から北山さん、渡辺さん、ランちゃん
                                         
    

最後に、会場のみなさんがびっくりしたことを一つ
竹内さんが講演のはじめに、40年数年前、大学構内で撮られた一枚の写真をスクリーンに出されました。“竹内さんの隣にいる細くてかわいらしい少女はだあれ?” “MTさんよ!” 一同“え〜〜っ(_;)
                                   

                              記録者:ぽこ(72年・文英)



| 交流奉仕部 | 16:38 | comments(4) | - |
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